大手金融機関で超富裕層のプライベートバンカーをしているハピラキです
この記事ではプライベートバンカーとして「お金の専門家として活動している自分」が家計管理をするなら、この手順で進めれば間違いない!という管理方法について厳選してまとめました
というのも、家計管理っていざ始めようとしても、どう進めて良いのかわかりにくいんですよね。。。
私自身、昔は色々調べても

・結局どこから手をつければ良いの?
・試しに家計簿を買ってきたけれど、面倒臭くて続かない
と困ってしまったので、この記事では最初はここから始めれば大丈夫!というレベルまで落とし込みました
「完全に初心者でも家計管理を始められる」というレベルまで丁寧に解説しているので、安心してご利用ください
目次
理想的な家計管理とは
家計管理を始めるにあたって、いざ進めよう!ってなった時に「そもそもどういう始めたらいいんだ???と多くの人が悩むと思います
そこで、FP、PB資格を有しお金の専門家として活動している自分が、その命ともいえる家計の管理で重視している点をまとめました
これらの項目が出来ている=健全な家計管理が出来ていると思って間違いないでしょう
ズバリ、重要な項目はこの4つです

①家計がシンプルに管理されている
②家計全体のバランスが取れている
③家計を見直す順番を間違えていない
④貯蓄・投資の割合が25%確保されている
【徹底解説】初心者におすすめの家計管理3つの手順!

4つの項目を重視している点はわかったけど、結局どう進めればいいんだよという方のために、上の条件をすべてクリアするための手順を紹介します
家計管理の進め方は本当にたくさん種類がありますが、上記の条件をすべて満たしている進め方は意外と少ないです
下記3つの手順の通り進めれば問題無いですが、自分により適したものを選択してください
- STEP1:1ヶ月分の支出を把握
- STEP2:家計を4分割に分ける
- STEP3:家計が4分割になるよう調整
の3手順です
それぞれ詳しく見ていきます
STEP1:1ヶ月分の支出を把握
家計管理の第一歩はなんといっても”現状把握”が大切です
自分の立ち位置を確認することからスタートですね
「自分が使ったお金なんて分かるよ……?」と思っても、いざ実際に先月支出したお金がいくらだったのか、その内訳はどうだったのか
おそらくほとんどの方が、いざ考えてみると…..???のレベルだと思います
まずは1ヶ月分の支出を書き出してみましょう
支出を書き出す際の家計簿の項目は下記の通りです
内容 | |
固定費 | 住居費、保険料、通信費、車の維持費 |
変動費 | 食費、水道光熱費、日用品、医療費、被服費、交通費 |
自己投資 | 交際費、お小遣い、教育費、娯楽費 |
貯蓄・投資 | 預貯金、投資 |
季節によってエアコン代等で多少の誤差はあるかもしれませんが、ほとんど決まった支出に大幅の変動はありません
まずはざっくりと確認してみましょう!
STEP2:家計を4分割に分ける
家計が理想的なバランスかどうかを図る目線に世帯の手取り収入を4分割にする方法があります
例えば、毎月の手取り収入が30万円であれば『30万円÷4=7.5万円』
つまり各項目が7.5万円ずつに収まっていれば、極めて理想的な家計バランスになっていると言えます

- 固定費25%
- 変動費25%
- 自己投資25%
- 貯蓄・投資25%
実際に、世帯の手取り収入を4分割した上で、STEP1で書き出した1か月の支出が各項目において、どれくらいの割合を占めているのかを計算してみて下さい
STEP3:家計が4分割になるよう調整する
いざ、割り振ってみると色々ズレているところがあるかもしれませんが割合は理想ですので、あくまで目安として考えてください
ただ1つクリアして頂きたいのは、貯蓄・投資が25%であることです
要するに、手取り収入の75%で暮らしていれればOKです
多くの方は支出に目を向けますが、自分の収入や貯蓄にスポットを当てて考えることで、計画的に貯蓄・投資を進めていくことが可能です
そしてもし、貯蓄・投資の割合が少ない場合は以下の順番で家計を見直して下さい
固定費の大半は住居費が占める事になる家庭が多いと思います
この固定費を聖域化して他が圧迫されているような状況になっていませんか?
これを機会に、是非固定費の削減から始めましょう!
何度も言いますが①固定費→②変動費→③自己投資の順番で見直していくことが肝です
この順番を逆にすると心がしんどい事になるので注意して下さい
家計管理のよくある質問

Q1.1円単位で家計管理したほうが良い?
家計簿をつけるのは家計を正常化するためです
細かく管理する事が目的ではありませんので、目的を見失わないように注意して下さい
最初は多少面倒ですが、1ヶ月分だけ支出を確認するだけですしクレジットカードの明細などを調べながらやれば無理な作業ではないと思います
ただ、家計のバランスは子供の成長や昇進等、ライフステージの変化で崩れやすいので、予算に収まらない月が続いたら、また細かく見直して問題点を探すことをおすすめします
Q2.ボーナスは毎月の家計に含めて良い?
ボーナスを使って赤字を補填している家計は色々な問題点を抱えています
ボーナスは必ず貰えるわけではありませんし、ボーナスを生活の糧にするのは危険ですので、ボーナスは含めない状態で家計のバランスを取ることをおすすめします
また、冠婚葬祭や急なトラブルなどで突発的な支出が発生することも考えられます
生活を破綻させないためにも、生活費3ヶ月分の貯金があれば、急な出費にも対応可能です
今全く用意していない人は、まずは収入の25%を全部貯蓄に注ぎ込み、とにかく早く貯めるようにする事が最優先だと考えます
Q3.交際費、お小遣いから先に見直しても良い?
自己投資は生活の楽しみの糧です
生活の楽しみがなくなると、何のために働いているのかが分からなくなり、悪循環に陥りがちです
家計の見直しを行う際は、絶対に固定費と変動費から行って下さい
自己投資はあくまで自由に使って良い分野であり、きちんと大切にして欲しいお金です
人生を楽しむために家計を整えようとしているのに楽しみの部分を削ってしまっては何のための努力か分からなくなりますから、自己投資を見直すときは「将来のためになるか」を基準に考えることをおすすめします
まとめ:家計管理は現状把握から始めよう!
初心者向けの家計管理は
- STEP1:1ヶ月分の支出を把握
- STEP2:家計を4分割に分ける
- STEP3:家計が4分割になるよう調整する
の3つの手順で是非進めてみましょう
この考え方はひとり暮らし、独身世帯でも子持ち世帯でもみんな一緒です
もちろん理想の家計バランスは手取り収入の25%にする事ですが多少の誤差は構いません
最も大事なことは貯蓄・投資の25%を確保する事です
まずは1か月だけ家計簿をつけてみて、世帯手取り収入の75%で生活することを意識してみましょう!
私の場合、家計簿アプリである「Money Foword ME(マネーフォワードミー)」を使って、日頃の家計簿を管理しています
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