大手金融機関で超富裕層のプライベートバンカーをしているハピラキです
以前の記事で初心者向けの家計管理は
- STEP1:1ヶ月分の支出を把握
- STEP2:家計を4分割に分ける
- STEP3:家計が4分割になるよう調整する
の3つの手順で進めることが大事であり、理想の家計バランスは手取り収入の25%にする事と解説しましたが、そうこう言う私も元々は固定費も変動費も25%を超えていました

ただ、数多くの超富裕層と直接触れ合うことで、表面ではなく本質を磨くことが大事だと徐々に気付き、お金に関する「考え」が変わり「行動」が変化した経緯があります
実際にそのような変化をしてきた経験から

・どんなに良い家に住んでも満足度が上がり続けることはない
って思うので、この記事では「住居費を見直しする際の基準や具体的な進め方」を伝えていきたいと思います
はっきり言って、住居費の見直しはやらない理由がありません
目次
「住居費」は固定費の中でも最もシェアを占めている
賃貸と持家でも異なりますが、住居費に含まれるものには
内容 | |
賃貸 | 家賃、共益費、管理費、駐車場、火災保険 |
持家 | 住宅ローン、管理費、修繕費、固定資産税、都市計画税、火災保険 |
などがあります
実家暮らしで家賃がかからない人などの例もありますが、多くの人にとって住居費は生活費の中でも上位を占める支出だと思います
一般に「毎月支払う住居費の目安は3割まで」と言われますが、個人的にはおすすめしません
やはり、住居費だけではなく保険料と通信費、車の維持費を含めた固定費の合計が「世帯の手取り収入の25%以内」に抑えられないと、貯蓄や投資に回すお金が無くなってしまい、将来への準備が不十分になってしまいます
現状、住居費を含めた固定費の合計が「世帯の手取り収入の25%」を超えている場合は、将来や家族のことも考えると何らかの打開策を打つべきです
住居を選ぶ際のポイントとは

人によって前提条件が異なるため、「持家だから得」「賃貸だから得」という答えを出すことはできませんが
・持家の方:「売却時の価格が高い見込まれる家を購入する」
・賃貸の方:「売却時の価格が不透明な場合は、賃貸に住む」
というような意識を持つことが大切です
私の周りにも結婚や子供が出来たことをきっかけに「家賃を払い続けるよりも、住宅ローンを組んで家を購入しよう」とする人が多くいますが、ライフステージの変化などにより、いざ家を売却しようとしたら思ったよりも売却の価格が出ず、このままでは住宅ローンが返済できない・・・などのケースがありました

・住宅ローンが返済できない状況に陥ると、
人生の質はグンと落ちてしまうから注意しよう!
是非、これから家を購入しようと検討されている方は一生に関わる大きな買い物だからこそ、手放す時のことまでイメージして考えていただくことをおすすめします
「住居費」が高い場合の対処法「持家編」

それでは実際に持家など、既に住宅ローンを返済している場合はどのような節約方法があるのか?
大きく2つの対応があると考えています
①繰上返済により、月々のローン返済額を減らす
②金融機関に相談し、借換をする
どちらも詳しくみていきましょう
毎月の住宅ローン返済額を多くしている人がいますが、それによって貯金や投資が全然できないようでは、いつまで経っても住宅ローンの返済の為に働かなくてはなりません
理想は住宅ローンを組む時点で、無理せず月々の返済額を低めに設定することが大切です

・既に住宅ローンの毎月返済額を多くしてしている人はどうするの?
実は、一部繰上返済(先に住宅ローンの一部を返済)すれば、住宅ローン返済額を減らすことができる為、既に手元にまとまった貯金があるのであれば、先に返しておいた方が節約になるケースがあります
住宅ローンの繰上返済方法には2種類あり
・期間短縮型:繰上返済した分、住宅ローンの返済期間を短くするタイプ
・返済額軽減型:繰上返済した分、住宅ローンの毎月返済額を減らすタイプ
があります
「期間短縮型」を選ぶ方が住宅ローンの支払い総額を減らせることが出来るためお得ではありますが、毎月の返済額を減らしたいということが目的であれば「返済額軽減型」を選ぶことがおすすめです

また、手元資金に余裕がないという方でも、住宅ローンの毎月返済額を見直す手段はあります
それは、現在利用している住宅ローンから安い金利のものに借換をすることです
・住宅ローンの残存期間が10年以上
・住宅ローンの残高が1,000万円以上
・借り換え後の金利差が0.5%以上
上記の条件に該当するような方は、一度金融機関にて借換をすることを検討しましょう!
ただし、住宅ローンの借換には手数料がかかったり、審査によっては対応できないケースもあります
一点、ご注意いただきたいのは間違っても、金融機関に相談せずに延滞したり、住宅ローンの返済のためにキャッシングなどで補完しようとすることです
実は金融機関に相談することで毎月の返済額を減額してくれたり、場合によっては住宅ローンの支払い自体を少し待ってくれたりすることもあります
数カ月の住宅ローン滞納を無断で継続していると、任意売却や競売などで、半ば強制的に出ていかざるを得ない状況に陥る可能性もある為、どのような状況であったとしても、まずは金融機関に相談してみるとよいでしょう

・相談自体は無料だし、やらない理由はありません!

「住居費」が高い場合の対処法「賃貸編」
今、賃貸にお住まいの方は、持家の人よりもある意味では気楽です

・賃貸では臨機応変に対応できるところがメリットです!
持家の場合、住居費が致命的なまでに重荷になっていると厄介ですが、賃貸の場合は、下記のような見直し方法があります
①家賃の安い物件に引越しする
②周辺相場と比較し、高すぎる家賃は交渉する

最も確実な手段は単純に家賃の安い物件に引越しすることです
固定費の中でも大きなシェアを締める家賃は、引越代を払ってでも安く抑えたほうが、節約になるケースが多いです
家賃は次のような様々な条件が加味されて決定しています
・立地するエリアや沿線
・部屋の広さ、間取り
・駅からの距離
・築年数
・設備のグレード
自分にとって、どの条件なら妥協できるか、削れる条件は何なのかを整理して物件を探しましょう
実際に私自身いくつも引越をしていますが、個人的には
・職場の近くであること
・周辺環境が整っていること
などの条件が重要であり、住居の広さは生活の満足度にあまり影響をしませんでした
住居の広さよりも職場の近くで通勤に対するストレスを持たないことや、家の近くにカフェや休憩できる場所、遊びに行ける場所があった方が、生活の満足度は遥かに高い傾向にあったように感じます
もちろんこれ自体は人それぞれですので、是非自分に合った物件の条件を見つけてみましょう

一方で、どうしても制約があり単に引越しできない人もいると思います
それでも、家賃の減額交渉をするという方法で今住んでいる物件の家賃を下げられる可能性はあります
現在の不動産マーケットを考えると、日本の少子化や人口動態の減少とは異なり、賃貸物件は過剰供給されている傾向にあります
そのような中、賃貸物件に空室ができることを何よりも恐れる大家さんが多い為、一度空室にして新たな入居者を探す為の広告や労力を使うよりも、現在の家賃を多少下げることで空室を回避しようと考える大家さんは一定数います
実際に、1つの物件で間取りや平米数が同じであっても家賃が異なっていたりします
契約更新のタイミングなどで大家さんに
・周辺物件よりも家賃が高い
・工事などで日照条件が悪くなった
ことを理由に大家さんに家賃の減額交渉を行ってみましょう!

・一歩踏み出すことで、年間の総支出が大きく下がることもあります!

まとめ:住居費を見直すことで、生活に潤いを作りましょう

住居費は固定費の中でも支出額が多くなりがちです
それゆえ、住居費を見直すことで、その分を貯蓄や投資に回しやすくなったり、普段の生活に潤いを与えることが期待できます
この記事で書いた内容をしっかりと実践して頂ければ、必ずや人生の質を高め、満足度を向上できるはずです
ぜひ一緒に生活に潤いを与え、人生の質を高めていきましょう!